东方深秘录
游戏介绍
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○東方深秘録 ~ Urban Legend in Limbo.
あとがきとか色々
上海アリス幻樂団長 ZUN
2015/05/10
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■0.設定の目次
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■1.あとがき
東方深秘録を手に取って頂き誠に有難うございます。
位置付けとしては東方心綺楼の続編に当たりますが、ストーリーは独立し
ております。それどころか雰囲気も一掃し、一見おちゃらけた設定のゲーム
になってますが、ゲーム全体をみると意外と纏まっていると思いませんか?
オカルトという物が個人の噂から商業ベースに移ったのが我々の子供時代
でした。最近はそうしたメディアから離れ、舞台はネットに移行しています。
ネットでのオカルトの発生源は個人レベルの噂に過ぎません。オカルトや
都市伝説はもう一度個人の手に戻ったとも言えます。
今はオカルトがソーシャルネットワークを牛耳っている時代なのです。
え? そうなの?
オカルトとか都市伝説とかまるで信じてないんだけど。
都市伝説が広がるシステムなんて、社会心理学で既に解析されているんだ。
今のネットを使いこなす博識な若者ならきっとそう思うでしょう。
しかし、今の世の中で駆け抜ける噂の早さと、真偽の程が判らない噂なの
にみんな本当かデマかを決めつけてしまう同調性。
今の世は都市伝説の生まれやすい環境にあり、殆どの人間がそうとは気付
かずに都市伝説を広めています。
自分は絶対騙されない、真偽はグーグルで調べるし、と言う人程、都市伝
説を広める媒体として適した人間は居ないのです。
このゲームでは、今の時代の生きた都市伝説ではなく、旧世代の都市伝説
がテーマです。
まだメディアの飯の種であった時代の都市伝説達。
何処か、ユーモラスで胡散臭さを含んだオカルト楽園を楽しんで頂きたい
と思います。
*この先は、エンディング以降に係わる強烈なネタバレがあります
クリアしたか諦めたか、そもそもどうでも良い方のみ見てください
この先、一千里
↓
■2.キャラ設定
○深秘を曝け!秘封倶楽部 初代会長
宇佐見 菫子(うさみ すみれこ)
種族:女子高生
能力:超能力を操る程度の能力
彼女は本物の超能力者であった。
ネットで知識を深めた若者にありがちの全能感と、生まれ持った才能に
より、特に中学の頃は『自分は他の人間より優れている』と思っていた。
友達という物が無駄であるとは言わない。
但しそれは知識の上での有用性であり、本当の心情は
「友達を必要とする人種にとっては有益だ。
群れたがる奴らにとってな」
と心底馬鹿にしていたようである。
そんなわけで友達が出来る訳も無く
(彼女からしてみたら『必要が無かったので友達を作らなかった』、となる)
他の人から見たら無惨な、だが本人は充実した学生生活を送っていた。
この頃から、彼女は独自の研究を始めた。
超能力を使える理由や、オカルト、都市伝説と呼ばれる物、等々。
その中でも特に、この世界とは違う何処か異世界への憧れが強かった。
そんな生活も高校に入ると一変する。
彼女は(この手の人間にありがちだが)成績優秀だった。その為少し
離れた私立の進学校に進学した。
生徒はアチコチから集まっていた。それまでの人間関係は断たれ、新
たに構築されようとしている。すると成績優秀な彼女の元にも関係を
築こうと人が集まるようになっていた。硬化させた態度も逆に魅力で
あったのかも知れない。
だが、彼女は自分が他の人間とは違う種族である筈だと思い込んでいた。
他の人間は『自分と普通の人間関係を築き、同レベルに引きずり込もう』
と企む悪魔のような物だと言い聞かせた。
聡明な彼女は人を追い払う為に『あえて』人を集めた。
それが、非公認オカルトサークル『秘封倶楽部』であった。
彼女の目論見通り、もう友達になろうと言う人は現われなかった。
秘封倶楽部とは、異世界の秘密を自分の足で曝くサークルである。
結果、彼女は世界の深秘に触れた。
――はてさてそれから色々な出来事が起こり、
結果、夢の世界に入れる様になる。
そこでは自分の知識は上辺だけの物であると思い知らされた。経験
こそがこの世界の真実であり、知識はそれを覆い隠す為にあるのだと。
そして夢の中には、彼女が見下すことの出来ない人間達がいた。
夢の中、いや幻想郷のお陰で、友達を作るのも悪くないと思うようになった。
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……しかし、最後まで不可解な事があった。
彼女が仕掛けた、異世界の扉を開くはずのパワーストーンだが、
一つだけ別の物にすり替わっていたらしい。
それは誰の仕業だろうか。
そもそも幻想郷に実現する都市伝説が蔓延していたのも
自分が仕掛けたのでは無いのだ。
都市伝説は結界を破るために良いように働いたのだが、
それも全て偶然、だったのだろうか?
もしかしたら、内側から誰かが結界を破ろうとしているのではないか。
自分のパワーストーンは逆に利用されたのではないか。
彼女には最後まで判らなかった。